感染症治療について
感染症とは細菌やウイルスなどの病原体が子供の体内に入って発熱などの症状を引き起こす病気です。
小さな子供ほど、病原体が体内に入り込むのを防御する免疫力が弱いために感染症にかかりやすくなります。
新生児~乳児初期にかけては、母体から受け継いだ免疫により感染から守られていますが、3カ月を過ぎた辺りから母体から受け継いだ免疫力がなくなるために徐々に感染症にかかりやすくなります。
ウイルス感染症にかかることは必ずしも悪いことではありません。
なぜなら我々大人は過去にウイルス感染にかかることで、免疫学的に強くなっているからです。しかし、ウイルスもしくは細菌による感染症は時に重症化して子供の健康を非常に悪化させることがあります。
町の開業小児科医としてまず大切なことは、感染症が重症化するサインを見逃さないことだと考えています。
そのために当クリニックでは必要に応じて、感染症の原因を特定するために溶連菌、アデノウイルス、インフルエンザウイルス、ヒトメタニューウイルス、マイコプラズマ、RSウイルス(1歳未満)などの迅速検査を行います。
また、感染症の重症度を判定するために重症化の指標である血液中の白血球数、CRPという炎症反応を指先のわずかな血液を使って測定します。その結果総合的に判断して、専門的な治療や入院を要するような患者さんには適切な病院をご紹介させていただきます。